学会の概要

会長挨拶

ヨウ素学会会長 加納 博文

ヨウ素学会 会長

加納 博文

(千葉大学大学院理学研究院教授)

今年度から、ヨウ素学会会長を務めさせて頂くこととなりました加納博文です。これまで、編集委員会、事業委員会などの委員として、さらに2016-2018年度においては副会長として、藤野前会長の下で、本学会の運営に関わって参りました。今後は、これまでの会長、各委員の皆様や学会員の方々が築いてこられたヨウ素学会が、一層発展するよう努めて参りたいと思います。

ヨウ素は、人類のみならず生物に必須の元素であるほか、近年では、殺菌消毒剤、X線造影剤、工業用触媒、液晶ディスプレイ用偏光板等、多くの産業分野で利用されております。

ヨウ素の生産は、日本が世界の約30%と、チリに続いて第2位となっており、資源の乏しい日本が世界的に大きな比重を占める貴重な産品です。日本では、千葉県、新潟県、宮崎県で天然ガスとともに出るかん水(古代海水)から生産されています。

このような日本の特産品とも言えるヨウ素を、如何に高度に研究や産業に利用するか、という課題意識から、学会、産業界が、官界の協力も得て1998年6月に「ヨウ素利用研究会(The Forum of Iodine Utilization)」を設立致しました。活動は順調に展開し、2007年7月には、「ヨウ素学会(The Society of Iodine Science)」に改編されました。

本学会は、当初の設立の経緯からもわかる通り、ヨウ素の科学と技術の進歩を図り、我が国の産業と社会の発展に貢献することを目的としています。大学・国公立の研究機関、企業の研究者・技術者、企業経営者等が集まり、この目的に向かって活動をしています。

今後の更なる発展の鍵は、多くの方々の関心をヨウ素に向けてもらうことだと思っております。そういう意味で、ヨウ素の認知度を上げる、ということが、重要なポイントになります。ヨウ素学会の様々な活動は、この認知度の向上を常に意識しながら進めていきたいと考えています。

ヨウ素学会は、毎年、会誌・情報誌の発行、研究助成、シンポジウムの開催、学会賞の表彰等を行って参りました。そして、この度平成最後の4月に新しい体制でヨウ素学会がスタートしました。5月には令和という新しい時代を迎え、更に、産・官・学が協調して、一層の成果をあげることが出来るよう、皆様方のご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

平成31年(2019)4月